宿泊税使途の提案②「鹿児島工芸月間」の創設
私は伝統工芸等ものづくりのファンとして、職人さん方のお話を伺い、現場の課題や産地の危機感について生の声を聞いてまいりました。宿泊税を活用し、職人さん方が守り続けてきた取り組みを行政の力で大きく広げ、本市が持つポテンシャルを最大化するよう、「工芸月間」の創設を提案します。
【現状の課題:現場が続けてきた取り組みをもとに、行政の力で広げてほしい】
毎年2月、本場大島紬織物協同組合では「本場大島紬フェスティバル」を開催しています。しかし、せっかくの素晴らしいイベントが「知る人ぞ知る」規模に留まっています。かつて大島紬と同時開催されていた「薩摩焼フェスタ」も時期がずれてしまい、大きな機会損失となっています。
鹿児島は伝統工芸に限らず、若手作家のクラフトも盛んで、非常にクリエイティブな土地柄といえます。作り手さんは、普段は制作に専念、時期を限定した展示販売・オープン工房等で使い手さんとの交流ができることは、大きな収穫となります。それは、新潟県燕三条「工場の祭典」、福井県鯖江市周辺「RENEW」等でも裏付けられています。
鹿児島には、「大島紬」を始め「薩摩焼」「薩摩切子」「薩摩錫器」「川辺仏壇」「屋久杉」「竹細工」など、他県を圧倒する工芸王国としてのポテンシャルが眠っています。これらを2月に一挙集結させ、全県を挙げた「鹿児島工芸月間」へと大きく広げていけば、燕三条や鯖江に負けない地域の活性化が期待できます。
【具体的な提言:宿泊税を投じるべき設計】
- 職人が制作に専念できる環境づくり(出店料・販売手数料の完全無料化等)
- 解説販売員の教育と雇用
- 展示販売・オープン工房等のマップ作成、事業者・一般客の日時の調整
【期待される効果】
2月に開催される大島紬のイベントを基に「全県工芸ネットワーク」が動き出せば、全国からバイヤー、唯一無二を求める富裕層、熱狂的な工芸マニアが、本市に「連泊」します。1人あたりの購買・宿泊単価が非常に高いため、結果として地域の観光・宿泊業界を潤し、本市が導入した宿泊税の税収そのものを大きく増加させることが期待できます。
今まさに現場で頑張っている大島紬等の職人の方々を、宿泊税でしっかり支え拡めることこそ、真の地方創生だと確信しております。作り手・使い手双方にとって有益で喜ばれる取り組みと存じます。