りつこはうすのこれまで

りつこはうすを始めて、早くも3年半を過ぎました。

その時その時に対応して試行錯誤で過ごしてきたこれまでを、ちょっと振り返ってみました。

平成28年4月、それまで一人暮らしをしてきたりつこ伯母が95歳で入院しました。

平成30年2月、「自分の財産は次の世代のために使って欲しい」という言葉を遺し、りつこ伯母は亡くなりました。交通の便もよく、近所に商店街や医療施設にも恵まれ、生活しやすい場にありながら、私道の奥で現在の法律には合わず、売ることも貸すこともうまく行きませんでした。ルーツである離島の方々の役に立てる場とならないかと模索を続けました。

令和3年4月、りつこ伯母が長く守ってきた仏壇を引越した後、いろいろなことが進み始めました。ハウスクリーニングやガスコンロ交換など最低限の設備投資を行いました。

令和3年9月、シェアハウス(不動産賃貸)として、ご利用を開始しました。直接の口コミで少しづつご利用も増え、より多くの必要とする方にお届けしたいために、より開かれた場とすることが求められてきました。

令和4年6月、飲食店営業許可取得、11月にはHPを開設しました。ご利用者さんが増えるにつれ、当初の想定とは異なり、短期のご利用がとても多いことがわかってきました。離島から他の地域への移動時の乗り継ぎや天候不良による欠航時に、鹿児島市内で宿泊が必要であり、受診のための短期利用も大変多く、隠れたニーズとして浮かび上がってきました。また、衛生面の問題からも宿泊施設としての設備を整える必要があり、トイレ設置等のリフォームを重ねました。コロナ禍の影響で資材が整わず、時間がかかりました。

令和5年9月、ようやく簡易宿所営業許可を取得しました。翌10月および6年2月、チラシを携え島を巡って島の方々のお話を伺いました。船便は時間がかかり、LCCのない離島では渡航費も高く、想像以上に、みなさん、ご苦労されてきたことがわかりました。補助もほとんどなく、あっても雀の涙でした。ご利用料を極力抑えながら、ご利用者さんの負担も抑え、衛生面も保証される工夫を重ねました。

令和6年11月、庭にデッキを設け、ガス乾燥機を設置しました。大きなリフォームや寝具や調理道具その他の備品も一通り揃いました。

これからは、いかに安定して継続していくかを確立していく段階と思われます。

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